Vol.9  衰えゆく体には要注意?ミネラル要素「リンとナトリウム」

このコラムでは、「ONEBIOTICS」のこだわりとも言える素材や成分について、また、大切な愛犬&ファミリーのライフスタイルにプラスとなる「意外と知らなかった!?」な情報をお届けします。

岩や土などに含まれるミネラル成分

人間も犬も、私たちは基本的に内臓の構造などが同じであり、ゆえに食生活が体に与える影響も同じように考えることに問題はないというお話を今までのコラムでもしてきました。この私たちの体を構成し、健康を維持するためには様々な栄養素が必要です。しかし、たくさんの種類ある栄養素の中には、ものにより、加齢や体質によって必要な時と不要になる(摂取しない方が良い)時とを見極めるのが大切となることもあります。

例えばミネラル要素。ミネラルは、体にとって重要な役割を持つ五大栄養素のうちの一つ。生体を構成する主要4元素である「酸素、炭素、水素、窒素」以外のものの総称です。代表的なものにカルシウム、鉄、カリウムなどがあり、岩や土などに含まれる無機質と呼ばれるものです。それは100種以上もあると言われていますが、私たちの体に欠かせない要素「必須ミネラル」として現状わかっているのは16種です。この中には、不足しがちなものから過剰摂取に気を遣う必要のあるものまで、様々あります。不足した場合は欠乏症になるなど色々な不調が発生し、過剰摂取の場合には過剰症や中毒を起こすものがあるのです。ミネラルは体内では合成できないため、食物として食事から摂る必要があります。ミネラルは、互いに吸収や働きに影響をあたえ合うことがあると言われており、バランスよく摂ることが大切とされています。

摂取不足になってしまった場合、例えば汗を多くかく夏にはミネラル不足になると熱中症を起こします。その際、汗をかくと水分とともにナトリウムを中心としたミネラルも同時に失います。体内にナトリウムなどのミネラルが不足した状態で水分だけ補給しても、熱中症の症状は現れてしまう可能性があるといいます。また、カルシウムが足りないと骨粗しょう症の原因や、カリウムが不足すると脱力感や食欲不振に陥ることも。逆に、過剰摂取が体に危険を及ぼすものもあります。特に加齢に伴って、摂りすぎには注意したいミネラル要素についてお伝えします。

ミネラルの一種・リン

その一つが「リン」です。リンは、人体に必要とされるミネラルの一種で、骨や歯を形成するものであり、体内の様々な細胞に存在していると言われています。人体の中での構成量はカルシウムに次いで多く、成人の体重の約1%を占めています。リンの中の85%は「リン酸カルシウム」「リン酸マグネシウム」として骨や歯に存在しています。残りの15%は、たんぱく質や脂質と結合し、細胞膜や核酸の構成要素として体内の細胞に存在するほか、エネルギーを発生させる化合物の構成成分ともなっています。また細胞のpHバランスや浸透圧を保つ働きもします。リンは食品中に多く含まれており、通常は不足することはないと言われています。逆に、多く摂りすぎてしまうとカルシウムの吸収を阻害するため、気をつけたい点です。食品添加物に多く使用されているため、インスタント食品や加工食品といった食事が多いと、うっかり摂り過ぎてしまいがちなので注意しましょう。多くの肉類もカルシウムに対してリンの割合がかなり高いため、肉に偏った食事をせず、バランスよく栄養を摂取できる食事にしていくことが大切です。

また、加齢とともに腎臓が悪くなると、リンは体内で処理しにくくなっていくため、リンの摂取を制限していくことが望ましいとされます。これは、犬にも同様に言えることで、ドッグフードの検査機関でグローバルスタンダードとされる、AAFCOの見解でもあり、シニア向けのドッグフードにはリンをあまり含まないように製造することが望ましいとされています。AAFCOでは、成長期用(1歳未満)と成犬用とで、2つの審査があります。この2つで、基準値が特に違うのがリンなのです。リンは、特に骨の成長に必要なため、成長期用には入れて製造することは良いとされています。そのため、愛犬のステージに合わせてきちんとフードを変えていってあげることが重要です。オールステージ用は成長期用に近い作りのため、例えるならば人間でいうと中学生とおじいちゃんが全く同じ食事を常にとっていること、と同じになってしまうのです。人体同様に、脂質などの高さや、内臓への負担などが懸念されるため、できるだけ年齢に合わせて食事を変えていってあげると良いでしょう。一般的に、腎臓への負担を考えられた食事は味気ないとも言われますので、完全に年老いる前の普段の食事から、予防として美味しく食べてもらえるようにシニア向けの食事には徐々に慣らせていくことも良いかもしれません。

ミネラルの一種・ナトリウム・塩

リンと同様に、ナトリウムも、加齢とともに過剰摂取に気を遣いたいミネラル要素です。ナトリウムは塩分であり、主に食塩(塩化ナトリウム)から摂取されています。こちらも、通常健康な体では欠乏することはほとんどなく、過剰摂取の方が警笛を鳴らされています。私たち人間の生活でもよく聞くように、健康を害することの一つに「塩分過多」があります。塩分を摂りすぎることは、細胞膜の浸透圧の関係で、水分を体液に溜め込んでしまうため、血圧上昇や、体のむくみに影響します。慢性的なナトリウム過剰摂取は、高血圧や胃ガン、動脈硬化といった生活習慣病を誘発する原因となるので気をつけましょう。現代人は特に、多様な食事によってナトリウムの過剰摂取が問題となっているため、こちらは年齢に問わず気をつけるべき点です。犬にも同様に言えることなので、リンと同じように、飼い主が食事で気をつけてあげる必要があります。家族と同じように手作りの食事を与えているご家庭は、特に、リンとナトリウムの過剰摂取にならないよう、食材や味付けに気を配ったメニューにしてあげると良いでしょう。ドッグフードを選ぶ際には、これらの配合がどうなっているか見ておくことも大切です。

ONEBIOTICSは、愛犬の健康と長生きを考えた、ミネラル要素の配合や風味づけに工夫をしています。次回はその点についても触れ、愛犬が歳を重ねていった際の食事についてお伝えします。

 

【参考】
e-ヘルスネット
日本成人病予防協会  HP

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